生後11ヶ月の赤ちゃんの体の発達
【生後10ヶ月の平均身長】
男の子:69.4~78.5cm
女の子:67.4~76.7cm
生後11ヶ月の赤ちゃんは男の子、女の子ともに成長は緩やかです。
【生後10ヶ月の平均体重】
男の子:7.51~10.82kg
女の子:7.02~10.27kg
男の子も女の子も、離乳食の進み具合や運動量によって個人差が大きい時期です。気にしすぎないようにしましょう。
※データ参照:厚生労働省『平成22年乳幼児身体発育調査』
【運動面の発達】
生後11ヶ月になると上達したはいはいで、家の中を自由自在に移動する赤ちゃんが多いでしょう。
個人差はありますが、多くの赤ちゃんがつかまり立ちできるようになり、つたい歩きも上手にできる子も。足の力が強くなり、つかまり立ちの状態から手を離して、短い時間なら1人でたっちができるようになる赤ちゃんもいます。
それまでの月齢では登れなかった高さの場所にもよじ登れるようになるので、気が付けばソファや階段の上にいてパパやママを驚かせることもあります。転落対策は入念にしておきましょう。
体の成長や発達面は、これまで以上に個人差が大きい時期です。
同じ月齢の赤ちゃんと比べて、成長が遅いと心配になることもありますが、いずれ追いつくものと割り切って、ゆっくり見守るようにしましょう。
生後11ヶ月の赤ちゃんの生活
【離乳食】
生後11ヶ月頃の赤ちゃんの離乳食は、順調であれば完了期に差し掛かってきます。硬さの目安は歯茎でつぶせる程度。
しっかりと噛む習慣を身に着ける時期です。
ママが「カミカミ」と口の動作を交えて見せながら食べさせると、赤ちゃんも真似して、食べ物をカミカミしやすいでしょう。
母乳や離乳食だけでは栄養面で心配という場合は、フォローアップミルクを飲む場合もあります。
ストローやコップ飲みができるようになる赤ちゃんもいます。
【睡眠時間】
お昼寝の回数が1回になり、生活リズムもだんだん一定に整ってきます。
生後11ヶ月の赤ちゃんのお世話ポイント
【音遊びを取り入れる】
遊びの面では、音に興味・反応を示すことが多いので、音楽に合わせて体を動かす遊びも楽しめるようになります。
ママも一緒に体を動かし、リフレッシュしてもいいでしょう。
また、個人差はありますが、言葉が急速に発達する時期です。
赤ちゃんにとっては言葉の繰り返しのリズムが面白いと感じることがあります。短いものでいいので、積極的に絵本を読み聞かせしてあげましょう。
その他、身近な物の名前を絵本で確認するなど、言葉の発達を促してあげましょう。
【歯のケア】
歯の成長も個人差が大きいところですが、上下の歯が生え揃う子もいます。
離乳食やおやつの後の歯磨きは入念に行いましょう。虫歯のリスクを減らすためにも、毎日の歯磨きの習慣をしっかりと身につけることが大切です。
歯磨きの仕方に悩んだ時は、歯科を受診し教えてもらうと良いでしょう。
虫歯がなくても定期的に歯科検診へ行き、慣れておくことで虫歯のリスクを大幅に減らせます。
【泣き止まない時は】
生後11ヶ月頃は「自分でこうしたい」という意思が出てくる時期です。
おもちゃを取って欲しい、ドアを開けてあちらの部屋へ行きたい、これは食べたくないなど、自己主張をしてくることも。
「このおもちゃが欲しいんだね」
「こっちの部屋へ行きたいの?」
など、代わりに言葉にしてあげることでコミュニケーションが取れるようになります。
しかし、赤ちゃんの要求は全て聞き入れてあげたいですが、どうしても無理なこともありますよね。
なかなか要求が通らないと、泣き止まない赤ちゃんもいるでしょう。
そんな時は、まず赤ちゃんの感情に寄り添うことが大切です。
「これが食べたくないんだね。」
など、赤ちゃんの気持ちに理解を示しつつ、
「でも、おいしいかもしれないから、食べて欲しいな」
と、ママの気持ちも伝えましょう。
まだ理解はできないかもしれませんが、お互いの気持ちを伝え合うことがコミュニケーションの基本だからです。
これを繰り返すことで、赤ちゃん自身も自分の気持ちを伝える方法を、少しずつ学ぶようになっていきます。
どうしても泣き止まない時は、別の提案をしてあげましょう。
「このおもちゃで遊んでみる?」
「麦茶を飲んでみようか」
など、別のものに気をそらすことで、それに満足して受け入れてもらえる場合もあります。