身長・体重
生後11ヶ月になると運動量が増える傾向にあるので、体重の増加が緩やかになります。この時期の赤ちゃんの平均的な身長は、男の子だと69.4~78.5cmで女の子だと67.4~76.7cmです。また、平均的な体重は男の子で7.51~10.82kgで女の子だと7.02~10.27kgです。(※)
離乳食の進み具合や運動量によって、個人差が大きく出やすい時期です。他の子と比べるのではなく成長曲線に沿って成長しているかどうかを確認するようにしましょう。
※データ参照:厚生労働省『平成22年乳幼児身体発育調査』
手足の発達
あと1ヶ月後には1歳になっているこの時期は、手足の発達が著しく見られるでしょう。はいはいにはすっかり慣れスピードが上がって、目的のものにあっという間にたどり着く赤ちゃんもいます。また、階段や椅子につかまってよじのぼれるようにもなります。
体のバランス感覚が発達するため、つかまり立ちができるようになる赤ちゃんがほとんどで、つたい歩きができるようにもなります。成長が早い赤ちゃんだと手を離して1人で立ったり、少し歩けることもあります。赤ちゃんによって個人差があるので、どの段階でも焦らずに見守るようにしましょう。
言葉の発達
少しずつ話せる単語が増えてくる赤ちゃんもいます。
「ママ」や「パパ」など、まずは身近な言葉から発するようになり、他には「ばいばい」や「わんわん」などの発音しやすい単語も出てくるようになります。
「うーうー」など、うまく発音ができなくて意味のある言葉になっていない場合もありますが、相槌や返事をするようにして言葉のキャッチボールをしましょう。
まだ言葉ではうまく話せない赤ちゃんがほとんどですが、大人が話す内容を少しづつ理解できています。
例えば「ちょうだい」と言いながら手を近づけると、持っているものを渡すことがあります。
赤ちゃんはママやパパの口の動きや仕草を、じっくりとよく見て観察しています。言葉の発達の成長のために、優しい声ではっきりと話しかけて、コミュニケーションをたくさんとるように心がけましょう。
興味
ママやパパの言葉や動き以外にも、周囲の音に対してさらに興味を持つようになります。
特に興味を持つのが音楽で、音に合わせて体を揺らしたり腕やお尻を振るような動作も見られます。
大人も音楽に合わせて一緒に歌ったり踊ったりすると、声をあげて喜んでくれることもあるでしょう。
他にも、目に見えるものに対しての興味も出てくる時期です。
ママやパパの顔に興味を持って指をさしたり、絵本の中で知っているものが登場したら何か発するようにもなります。
絵本の内容はまだ分からないことが多いですが、どんな絵が描かれているのか話しかけるようにして「読み聞かせ」を始めると言葉の発達にもつながります。