生後12ヶ月の赤ちゃんの身近に起こる事故
赤ちゃんによって個人差も大きいですが、生後12ヶ月頃になると、伝い歩きやよじ登り、一人でたっちができたと思ったら、よちよち歩き始める子も。
成長が喜ばしいですが、活発に動き回る分、事故がないように見守ったり環境を整えてあげる必要があり、ママはますます目を離せなくなってきていることでしょう。
今回は、生後12ヶ月の赤ちゃんに起こりやすい事故について紹介します。
生後12ヶ月の赤ちゃんのケガの事故
赤ちゃんは興味があることに一直線。その好奇心はケガに繋がってしまうこともあります。
赤ちゃんのケガを予防するためには、どのようなことに気を付けていけばいいのでしょうか。
【家庭での転倒】
赤ちゃんは両手を離してたっちしてみたり、一歩ずつ踏みだそうとしてみます。
転倒しそうでハラハラするかもしれませんが、赤ちゃんの成長過程では必要不可欠ですので、頑張りを見守ってあげたいですね。
転倒して大きなケガに繋がらないよう、部屋の環境は整えておきましょう。
・ソファやテーブルなど、部屋の家具はなるべく壁際に付けて配置し、赤ちゃんがのびのび遊べるように部屋の中央に大きくスペースを作ってあげる
・転倒した時にクッションになるよう、床にはカーペットやジョイントマットを敷く
・家具の角にはガードを付ける
・おもちゃを床に散らかして置かず、使わない時は片づける
などに気を付けてみましょう。
【外での転倒】
ファーストシューズを履いて、外を歩いてみる赤ちゃんもいることでしょう。
しかし、まだ歩行が安定していないうえ、履きなれない靴や歩きなれない屋外では、赤ちゃんはいつも以上に転倒しやすい状態。
コンクリートや砂利道より、芝生の公園など、赤ちゃんが転んでも痛くない場所から練習してみるのが望ましいです。
道路やショッピングセンターなどを歩く際は、必ず大人と手を繋ぎ、短時間で切り上げて、今はまだベビーカーや抱っこでの移動を心がけましょう。
【転落】
たっちやよじ登りができるようになると、高さのある所からの転落が心配です。
・おむつ交換台
・ソファ
・階段
・食事のハイチェア
など、落ちないよう気を付けて見守りましょう。
【引き出し・戸棚によるケガ】
つかまり立ちをした赤ちゃんは、引き出しや戸棚を簡単に引っ張って開けてしまいます。
誤飲の可能性があるものが入っていたり、刃物が入っていると指や体を傷つけてしまう可能性があり、危険です。
また、自分で閉めた時に指を挟んでしまうことも。開けた引き出しを階段のようにして上に登っていくこともあります。
引き出しや戸棚には必ずストッパーを装着しておきましょう。
【ヤケド】
赤ちゃんのケガの中でも、ヤケドは特に多く、注意が必要です。
・お湯を扱う家電は、配線を引っ張りヤケドに繋がることが多いので、赤ちゃんがいるスペースでは使わない
・大人が飲んでいるお茶や食卓の汁物、熱くなった皿に手をかけてしまうことがあるので、赤ちゃんの手が届かないところに配置する
・テーブルクロスを引っ張ってお湯を被ることがあるので、クロスは外すか、テーブルがある場所と赤ちゃんの生活スペースを分ける
などといったことに気を付けましょう。
生後12月の赤ちゃんの水の事故
つかまり立ちからよじ登りができるようになった赤ちゃんは、浴槽で溺れるという事故に注意が必要です。
・浴槽のお湯は使用後は必ず抜くこと
・浴槽の蓋を閉めたままにしておくと赤ちゃんが登りたくなってしまうので、お湯を抜いたら蓋も開けておくこと
・赤ちゃんがつかまり立ちができるからといって、一人で湯船に入らせておくようなことはしないこと
などに気を付けていきましょう。
生後12ヶ月の赤ちゃんの誤飲・窒息事故
赤ちゃんの手先はとても器用で、小さいものでもつまんでしまい、誤飲に繋がる可能性があります。
トイレットペーパーの芯を通れる大きさのものは飲み込んでしまいますので、誤飲から窒息に繋がる可能性もあります。
【床やテーブルはきれいに】
大人がうっかり落とした医薬品や画鋲、クリップなどを床に落としておくと、赤ちゃんが口に入れてしまう危険性があります。
また、テーブルの上に置いているお菓子のパッケージや灰皿なども、誤飲の可能性があり危険です。
赤ちゃんが手が届く場所は、物を置かずにきれいにしておくことを心がけましょう。
【引き出しに注意】
赤ちゃんが引き出しを開けて、中身を口に運んでしまう誤飲事故には特に注意が必要です。
引き出しにはストッパーを装着することを忘れずに。
刃物やボンド、電池など、赤ちゃんが口にすると危険なものは、念のため絶対に手が届かない高さの引き出しに収納しておくのがいいでしょう。
【その他の誤飲・窒息事故】
赤ちゃんが口にする可能性があるものとしては、
・冷蔵庫のマグネット
・こぼした灯油や洗剤
・熱さましの冷却シート
・充電器のコード
・シール
・おもちゃの破片
・ペンの蓋や解体された部品
・ゴミ箱の中身
などが挙げられます。これらにも注意を払っていきましょう。
まとめ
赤ちゃんが好奇心旺盛なのは喜ばしいことですが、危険な時はしっかり「ダメよ」と伝えていかなければなりません。
言葉も少しずつ理解してきている時期です。
危険なことは繰り返し「ダメ」と伝えていくことで、赤ちゃんも危機回避能力が自然と身についていきます。
事故には十分気を付けながら、赤ちゃんの健やかな成長を見守っていきましょう。