便秘・痔
産後2ヶ月が経過し、徐々に赤ちゃんのお世話に慣れてきたころでしょう。
この時期のママの体には、出産によるダメージからくる様々な悩みが増えてきます。その1つが「便秘や痔」です。 なかなか人には言えない悩みですが、便秘や痔で悩んでいるママは非常に多いようです。
特に、母乳で育てているママは母乳を作るために水分を取られてしまい、便秘がちになります。
日頃から気をつけて食物繊維を摂り、いつもより多めに水分補給をするようにしましょう。
また、赤ちゃんのお世話で忙しくても、便意をもよおした時は、我慢せず、なるべくすぐトイレに行くようにしましょう。それでも改善しない場合は、産院などに相談し必要であれば受診すると授乳中でも飲める便意薬を処方してもらえます。
尿失禁
出産を経験することで、尿失禁になることがあります。咳やくしゃみなどのちょっとした力みで、少量の尿が漏れてしまうのが尿失禁です。この症状を改善するには、骨盤底筋を鍛えることが大切です。産後1ヶ月が過ぎ、会陰の痛みがおさまってから始めるようにしましょう。
以下に、手軽にできる「骨盤底筋体操」のやり方をご紹介します。
【骨盤底筋トレーニング】
①足を前に大きく1歩踏みだし、元に戻す(左右5回くりかえす)
②足を前に大きく1歩踏みだしたままの状態で、腰を落とすように5回下へ腰をプッシュする(左右1回ずつ行う)
育児疲れ
産後2ヶ月になると、睡眠不足や赤ちゃんのお世話の疲れから、様々なトラブルが起こりやすくなる時期です。
特に初めての赤ちゃんの場合、育児に対する理想と現実のギャップに悩み、些細なことでイライラしてしまったり、イライラする自分に自己嫌悪になったりします。また、夜間授乳で睡眠不足が続くため、体力的にも疲れが出ます。
このような産後の育児疲れによるイライラやストレスは、誰にでも起こる症状ですので、自分を責めたり、不安になったりせずに、ゆったりとした気持ちで過ごすように心がけましょう。
育児も家事もすべて完璧にこなそうと思わず、時にはパパや家族のサポートを受けることも大切です。
パパがお休みの時は、少しの時間赤ちゃんを預けて昼寝をするなどママの体を休ませることを優先すると良いでしょう。
ただし、ただのイライラではなく、「赤ちゃんを可愛く思えない」「食欲がない」「何事にも無気力」「集中力がない」「些細なことにパニックになる」といった症状が見られる場合は、産後うつの傾向にあります。早めに病院や保健センターを訪ねて医師や助産師・保健師などに相談するようにしましょう。