生後3ヶ月の赤ちゃんの体重について
赤ちゃんが生後3ヶ月となると、今まで以上にムチムチと肉付きが良くなり、いわゆる赤ちゃんらしい体つきになってきます。
生後3ヶ月になると、赤ちゃん自身が満腹だと感じられる「満腹中枢」が発達するため、今までよりも体重の増加が緩やかになる傾向があります。
そんな生後3ヶ月の赤ちゃんの体重について、以下で詳しくまとめました。
生後3ヶ月の赤ちゃんの体重と増え方
【生後3ヶ月の赤ちゃんの体重】
生後3ヶ月の赤ちゃんの体重の目安は以下の通り(※1)です。
・男の子 6.10~7.16kg
・女の子 5.67~6.64kg
【生後3ヶ月の赤ちゃんの体重の増え方】
これまで1日当たり約30gほど体重が増えていた赤ちゃんですが、生後3ヶ月になるとその増え方が少し緩やかになります。
個人差がありますが、生後3ヶ月の赤ちゃんの体重の増加スピードは、1日に15~20gほどとなります。
今までに比べて体重の増えが緩やかになるので心配になるママも多いとは思いますが、自然なことなので安心してくださいね。
【生後3ヶ月】体重が増えない時
【授乳回数を増やしてみる】
生後3ヶ月になると、今までよりも1度の授乳で飲める量が増えるため、授乳回数が減ってくることが多いです。
しかし、赤ちゃんによってはまだまだ今までと同様もしくはそれ以上の授乳回数が必要なケースもあります。
特に生後3ヶ月頃からは、赤ちゃんの「遊び飲み」が始まる時期でもあります。
遊び飲みとは、おっぱいやミルクをしっかりと飲まずに、ただくわえるだけであったり飲むのをすぐにやめてしまったりすることを言います。
赤ちゃんが遊び飲みをする理由は様々ですが、
・お腹がいっぱい
・ほかのことが気になって集中できない
などといったことが多いようです。
生後3ヶ月頃は、赤ちゃんの満腹中枢が完成し、赤ちゃん自身が満腹感を感じることができるようになる時期でもあります。
そのため、赤ちゃんのお腹が空いているタイミングでない時におっぱいやミルクを差し出しても、遊び飲みにつながってしまうということもあるのです。
赤ちゃんにしっかりと必要な量を飲んでもらうためにも、こまめに授乳をしてタイミングを探ってみるようにしましょう。
【ミルクを足してみる】
生後3ヶ月になると、母乳量が安定してくるためミルクとの混合育児から完全母乳に移行するママも増えてきます。
しかし、いざ完全母乳育児がスタートしてみると、母乳量が足りていないということも。
完全母乳に切り替えた後に、赤ちゃんの体重の増えが悪くなってしまった場合は、ミルクを足すようにしましょう。
ミルクにも赤ちゃんに必要な栄養はたっぷりと含まれているため、完全母乳にこだわりすぎる必要はありませんよ。
【専門機関に相談をする】
赤ちゃんの体重がなかなか増えない時は、小児科や母乳外来などに相談してみてください。
体重のことだけで相談するのはちょっと気が引ける…というママは、赤ちゃんの予防接種の際に、医師に相談してみても良いでしょう。
【生後3ヶ月】体重が増えすぎる時
【体重が増えすぎても過度な心配は不要】
先述したように、生後3ヶ月頃から赤ちゃんの体重の増加スピードは緩やかになるのが一般的ですが、今までと同様のペースで体重が増えていく赤ちゃんも少なくありません。
「幼い頃の体型が将来に影響するのでは?」と心配になるママもいるかもしれません。
しかし、著しい体重増加が見られる赤ちゃんが将来肥満になるという医学的データは今のところありません。
赤ちゃんの時期の体重増加は、しっかりとおっぱいやミルクを飲めている成長の証としてとらえるようにしましょう。
【母乳は欲しがるだけ与えてOK】
母乳の場合は、腹持ちの良いミルクに比べて空腹を感じやすく、短い間隔で欲しがることも多いため「飲みすぎなのでは?」と不安になるママもいるかもしれません。
しかし、母乳を飲むことは赤ちゃんにとって栄養や水分補給に加えて、ママと触れ合うことで安心するという大切な意味もあります。
赤ちゃんの体重増加が気になったとしても、ママの自己判断で授乳の回数を減らすようなことはやめましょう。
どうしても気になる場合は、小児科や母乳外来など専門機関へ相談するようにしましょうね。
【ミルクは既定の量を守ろう】
ミルク育児の場合は、メーカー推奨の量と時間をきちんと守るようにしましょう。
とはいえ、口寂しさなどから短い間隔で赤ちゃんがミルクを欲しがることがあるかもしれません。
そんな時は、おしゃぶりなどミルク以外の方法で赤ちゃんの気を紛らわしてあげるようにしましょうね。
まとめ
予防接種などで小児科へ行くと、同じくらいの月齢の赤ちゃんがたくさんいて、わが子との体型の違いに驚くママも多いのではないでしょうか。
また、ママ同士での会話の中で、赤ちゃんの体重の話題になりつい比べてしまうことがあるかもしません。
しかし、赤ちゃんの成長スピードには個人差があります。
たとえ周りの子と多少体重に差があっても、それは赤ちゃんの「個性」ととらえて、あまり考えすぎないように心に余裕を持った子育てをするようにしましょう。