赤ちゃんが泣き続ける「黄昏泣き」とは
首が座って喃語も話始め、おもちゃやいろんなことに興味を持ち始めた3ヶ月ごろの赤ちゃん。
成長を感じる日々かと思いますが、夕方になると泣き続けて大変・・・そんなママも少なくないかもしれません。
夕方になると赤ちゃんが泣くのは、この時期に見られ始める「黄昏泣き」(たそがれなき)かもしれません。3ヶ月頃の多くの赤ちゃんに見られることの多い現象です。
毎日夕方になると泣き始めるので、「夕暮れ泣き」や「3ヶ月コリック」とも呼ばれています。
もちろん赤ちゃんによっては泣かないで成長していく子もいるし、泣き出す時間もそれぞれ。
とはいえ、一度泣き出した赤ちゃんは抱っこをしてもあやしても、ミルクを飲んでも泣き止んでくれないので、ママも困ってしまいますね。
黄昏泣きにはどういった対処が有効なのでしょうか。黄昏泣きの原因や対処法を見ていきましょう。
赤ちゃんはなぜ黄昏泣きをするの?
多くの赤ちゃんに見られる黄昏泣きですが、原因は諸説あり、これといったはっきりしたものは判っていません。
一般的に言われている原因としては
・赤ちゃんが体の不快感を訴えている。
・初めて出会う情報が多すぎて、夕方には赤ちゃんが疲れてしまう。
・成長に伴い、お腹にガスがたまったり、胃が気持ち悪くなる。
などといったことが考えられています。
原因がわからないとママも大変ですが、黄昏泣きは成長とともに自然と解消されていきます。根気強く見守っていきましょう。
黄昏泣きに困った時のアドバイス
黄昏泣きに悩む先輩ママたちは、どのように乗り切ったのでしょうか。
【泣き止む方法を探る】
何をしても泣き止まない黄昏泣きですが、そんな中でもふとしたことで泣き止むことがあります。傾向が分かるとぐっと楽になりますね。
赤ちゃんの好きな音楽、おもちゃ、ミルク、オムツを変えたり体温調節をしたり、抱っこや首が座っていたらおんぶをしてもいいでしょう。
【散歩をする】
夕方はちょうど涼しくなってくる時間です。外の空気を吸うことで、赤ちゃんの気持ちが切り替わることがあります。
黄昏泣きでは、外に出た瞬間に泣き止む赤ちゃんも多くいるようです。
【ゲップを出す】
お腹に不快感がある場合、ゲップを出すことでスッキリして泣きやむことがあります。うまく出せなくても、背中をトントンしたりさすってあげることで、少しは楽になります。
【家事を済ませておく】
いつも泣き出す時間が決まっている赤ちゃんなら、その時間までに家事を済ませておくことで、ママも余裕をもって赤ちゃんと向き合えます。
【いつもと違うことで気分転換】
同じ時間に泣き出す赤ちゃんは、夕方の早い時間にお風呂に入ってみたりなど、いつもと違うことをしてみましょう。
車でのドライブや外に買い物に行くことで、気分を切り替えられる赤ちゃんも。
【泣き止ませの音楽】
赤ちゃんの泣き止ませの音楽は、意外と多くあります。
そういったおもちゃやCDもありますし、テレビのCMや子ども番組の曲などの中にもも、赤ちゃんが好みのものがあるかと思います。
Youtubeなどの動画サイトでも配信されているので、探してみましょう。
【少し泣かせてみる】
どうしても、何をしても泣き止まない場合は、少し泣かせてみてもいいでしょう。
赤ちゃんによっては、たくさん泣くことですっきりして、自然に泣き止むという子もいます。
ただし、お腹かがすいていないこと、オムツが濡れていないことはしっかり確認しておきましょう。
赤ちゃんの黄昏泣きで気を付けたいこと
黄昏泣き自体は赤ちゃんの自然現象ですが、気を付けておきたいことはいくつかあります。
【いつもと違う様子】
赤ちゃんが激しく泣いていると、体調が悪いのかなと心配になることもあるでしょう。
ほとんどの場合は黄昏泣きによるものなので、普段は機嫌が良く元気な様子を見せていれば、心配はいりません。
しかし朝からぐったりしていたり、あやしても笑わない、嘔吐、下痢、便秘、発熱、一日中泣いているなど、いつもと違う様子が見られるときは受診してください。
【泣いた後の配慮】
赤ちゃんが激しく泣いた後は、疲れたりのどが渇いたり、汗をかいていたりします。
水分をとったり汗の始末をし、ゆったり気持ちよく過ごせるような配慮をしてあげたいですね。
【生活リズムを整える】
朝と夜の区別がつき始める時期です。
生活リズムを整えることで、赤ちゃんも気持ちよく過ごすことができます。
黄昏泣きの赤ちゃんも、1日の流れが出来上がってくると、ママも対応しやすくなりますよ。
授乳やお風呂、朝の目覚めやお昼寝の時間は毎日同じにするようにしましょう。
日中は散歩を取り入れたり、起きているときの遊びを充実させることで、程よい刺激となり夜の寝つきも変わってきます。
夜は部屋を暗くして眠れる雰囲気づくりをしたり、パジャマに着替えて絵本を読んであげたりし、眠りのスイッチを入れてあげましょう。
工夫しながら黄昏泣きを乗り切ろう!
繰り返しになりますが、黄昏泣きは赤ちゃんの自然現象なので、根気強く付き合っていかなければなりません。
ママは大変な時期となりますが、ずっと続くものではなく、成長とともに自然とおさまっていきます。
赤ちゃんの安全が保たれる場所であれば、少し泣かせておいても大丈夫です。もしイライラする気持ちがとても高まるようだったら、安全な場所に赤ちゃんを寝かせてその場所から5〜10分程度離れてみましょう。
様々な工夫で赤ちゃんと向き合いながら、黄昏泣きの時期を乗り越えていきましょう。