家の中での事故
5ヶ月頃になると、首がしっかりとすわるようになります。 うつ伏せにしてあげると、頭を持ち上げて首を左右に動かすことができる赤ちゃんもいます。うつ伏せの状態のまま元に戻れず、窒息してしまうこともありますので注意しましょう。
また、寝返りによるケガにも注意が必要です。 おむつ替えの際にベビーベッドの柵を下げたままその場を離れることも大変危険です。ママが一瞬離れた隙に、赤ちゃんが寝返りをうってベッドから転落してしまうこともあります。 赤ちゃんからどうしても目を離さなければならないときは、手は赤ちゃんに触れたまま、目線だけ離すようにしましょう。 また、どうしてもその場を離れなければならない場合は、ベビーベッドの柵を必ず上げるようにします。
大人と一緒のベッドに寝かせることは、
・大人用のベッドマットは柔らかいので、寝返りの打てない赤ちゃんの顔が沈み込み、窒息の可能性がある
・4方向をガードできないため落下する危険がある
・大人が就寝中に赤ちゃんの上に足や腕を乗せてしまうことがあり、疲れすぎている時などそれに気付きにくいことがある など、基本的に危ないものと考えていた方が良いです。
ベッドガードを設置しても、ベッドガードとベッドの隙間に赤ちゃんが挟まり息ができずに死亡した事例もありますので、十分に気をつけてください。 同じように、寝返りがうてるようになった赤ちゃんの場合、ソファーで寝かせているときに体を動かして転落する危険があります。
好奇心が芽生え、興味を持ったものに向かって動いていく時期です。手に持ったものはなんでも口に入れてしまうので、赤ちゃんが誤飲してしまう可能性があるものはそばに置かないようにします。
目安として、トイレットペーパーの芯を通るものは喉に詰まらせる可能性があるものとして考えておいてください。 特に以下のようなものは命に関わることがあるため十分に注意しましょう。
・たばこ
・電池
・薬
・硬貨
・ホワイトボードに付けるような小さなマグネット
・上の子が使っているビーズやレゴなど小さいおもちゃ
・ビニール袋(カシャカシャ音がするので赤ちゃんは大好きですが、窒息の可能性があります)
兄弟で遊ばせる時も注意が必要です。 上の子の遊んでいるおもちゃが、赤ちゃんの手の届くところに転がってしまうこともあります。 おもちゃの誤飲などを防ぐためにも、赤ちゃんは必ず柵の中に入れておくか、反対に上の子を柵の中に入れて遊ばせておくのがおすすめです。
夜泣き
5ヶ月になると夜泣きが始まる子もいます。今までのように、お腹が空いたから、おむつが濡れて不快だから、という、理由がはっきりしているものと違い、理由もなく泣き始めることがあります。
夜泣きの原因ははっきりとわかっていませんが、睡眠のリズムや脳の発達に伴いだんだんと回数が減っていき、いつかは無くなります。 また、夜泣きそのもので赤ちゃんの健康が害されたり問題が起こる心配はないものです。
とはいえ夜泣きの時期は1晩に2~3回起こされたり、また、毎日起こされることもあるので、家族は疲弊していきます。日中赤ちゃんが寝ているときに一緒に眠ったり、市区町村の一時預かりのサービスを利用したりして、ママやパパが休めるようにしましょう。
よだれによる肌荒れ
この時期になると、唾液の分泌量が増えてきます。 この時期の赤ちゃんは、まだ上手に飲み込むことができませんから、口からタラタラと垂れてしまうこともあります。
よだれの量は、個人差がありますが、よだれが垂れて口の周りが汚れた状態でいると、肌荒れの原因となりますので、ガーゼタオルなどでこまめに拭いたり、汚れがついたら軽く水洗いをし、ワセリンを口の周りに頻回に塗るようにしていてあげましょう。 よだれがたくさん出るときはスタイをたくさん用意し、濡れるたびに変えてあげるようにしましょう。
人見知り
生後5ヶ月ころの赤ちゃんは、人の声や顔の区別がつくようになりますので、人見知りが始まる子が多くなります。人見知りが始まると、これまで大丈夫だったはずのおじいちゃんおばあちゃんや、パパにまで泣き叫ぶようになります。
泣かれる立場からすると切なくなりますが、パパも意識して赤ちゃんと一緒に過ごす時間を今より増やすなどすれば、泣かれてしまうことも減ってくるかもしれません。 また、たとえ人見知りで泣かれても、これも赤ちゃんの成長過程の1つと捉え、上手に乗り切っていきましょう。