赤ちゃんの後追いが始まります
赤ちゃんが生後7、8ヶ月になったころ、それまでは機嫌よく遊んでいたのにママの姿が少しでも見えなくなると突然泣き出してしまうことがあります。敏感な赤ちゃんだとママが立ちあがる素振りを見せるだけでも激しく泣いてしまうことも…後追いの始まりです。
はいはいができるようなると、ママを追いかけ泣きながらついてくるので、ママはゆっくり過ごすなんてことはおろか普段の家事やトイレすらもままならなくなります。
赤ちゃんの成長は嬉しい反面、後追いはいつまで続くのか…なんて不安に思う方もいることでしょう。
赤ちゃんの後追いはどうして起こるのか?どんなことに気を付ければよいのか?
後追いに悩むママのために、詳しく解説していきます。
赤ちゃんが後追いをする理由
生まれたばかりの赤ちゃんはママと他の人との区別はできませんが、生後7ヶ月頃になると、いつも身近にいるママやパパと知らない人との区別がつくようになってきます。
そのため、知らない人を見ると不安を覚える「人見知り」が始まる赤ちゃんもいることでしょう。
人見知りそのものは、決して悪いことではありません。それだけ理解力がついてきたという証拠でもあり、赤ちゃんにとって、生まれてからずっとママと一緒、ママがそばにいることが当たり前という信頼関係が出来ている証拠でもあるのです。
しかし、その一方で、ママがいなくなる不安も覚えていくようになります。
この頃の赤ちゃんは、自分の視界に入る「目の前にあるもの」については理解できますが、カーテン1つ隔てた「その向こうにママがいる」ということまでは理解できません。本当にどこか別の場所に行ってしまったと感じ、不安な気持ちが一層強くなってしまいます。そして、ママがいなくなると一緒について行こうとする「後追い」が始まるのだそうです。
後追いが始まったら気をつけたいこと
赤ちゃんが後追いをするのは成長の証。しっかり向き合いながら対応していきたいですが、そのために気を付けたいことがいくつかあります。
【信頼関係はこれまで通りしっかり築く】
赤ちゃんが後追いをするとママはトイレへ行くにも一苦労。ついイライラしてしまうかもしれませんが、邪険な態度はみせないことが大切です。
一言「大丈夫、すぐに戻ってくるからね」と声をかけてあげましょう。赤ちゃんの後追いはしばらく続きますがずっと続くわけはなく、いずれ成長と共にママが戻ってくるということを理解していきます。
後追いの時期もしっかりと赤ちゃんとの信頼関係を築いていきましょう。
【部屋の環境に気を付ける】
はいはいが始まると、ママのことを泣きながら追ってくるようになります。
赤ちゃんにとってはとても必死な状態です。なりふり構わず追いかけてくるので、危険がないようにお部屋の整理整頓は常に意識しましょう。
どうしても入って欲しくないキッチンや階段には、ベビーゲートを設置するなどして対策すると良いですね。
また、ママが何かをする時は、なるべく姿が見えるようにして安心させてあげることも大切です。
【家事は手抜きでも良い】
赤ちゃんの後追いが激しいと家事はほとんどままなりません。大変だと思ったら、この時期は仕方がないことと割り切って、簡素化するように意識しましょう。
ママが頑張り過ぎて疲れてしまうと、赤ちゃんのためにも良くありません。
家事を手抜きした分は、思いっきり赤ちゃんと触れ合って遊んであげてくださいね。
後追いが始まったら試してみたい遊び
ママは大変な後追いですが、この時期だからこそ楽しめる遊びがあります。
それは「いないいないばぁ」遊び。
この時期の赤ちゃんは目の前にないものを想像することはまだできないので、突然大好きなママの顔が現れると大喜びします。
ハンカチなどの小さいものやママの手でも構わないので顔を隠してやってみてあげてください。
「ばぁっ!」と大きな声を出すと赤ちゃんもビックリして、何回やっても大喜びしてくれます。
慣れてきたらカーテンや扉など大きなものに隠れて、全身でいないいないばぁを楽しんでみてもいいですよ。
いないいないばぁの絵本も楽しんで読んでくれる時期です。ファースト絵本を購入して読み聞かせを始めてみてもいいですね。
まとめ
後追いは赤ちゃんがママやパパと見知らぬ人との区別がしっかりついてきたという証拠。
ママはどこへ行っても泣きながら後追いしてくる赤ちゃんを見て、毎日疲れてしまうかもしれませんが、まずは赤ちゃんの成長を喜んであげましょう。
後追いはずっと続くわけではありません。個人差はありますが、だいたい生後1歳半~2歳くらいで徐々に落ち着いてくると言われています。
いなくなったママが、必ず戻ってくるという認識ができるようになるからだそうです。
赤ちゃんのそばから離れる時は「ちょっとトイレに行ってくるね」「ちゃんと戻ってくるからね」と声をかけるようにします。戻ってきたらちゃんと抱っこして、赤ちゃんを安心させてあげましょう。
大変な時期ではありますが、今の時期だからこその姿だと割り切って、たくさんコミュニケーションをとり、赤ちゃんとの絆をどんどん深めていきましょう。