生後8ヶ月の赤ちゃんの体の発達
【生後8ヶ月の平均身長】
男の子:66.3~75.0cm
女の子:64.4~73.2cm
男の子も女の子も成長が緩やかになってくる時期です。
【生後8ヶ月の平均体重】
男の子:6.96~10.14kg
女の子:6.53~9.63kg
男の子、女の子ともに、よく動く子は体重の増え方が少ないかもしれませんが、しっかりと離乳食を食べ、遊んでいるようであれば問題はありません。
※データ参照:厚生労働省『平成22年乳幼児身体発育調査』
【運動面の発達】
生後8ヶ月の赤ちゃんは、ずりばいからはいはいに移行する子が多くなります。
もちろん、赤ちゃんによって個人差はあり、はいはいをせずにいきなり立ち始める子もいます。
この時期にできなくても足腰がしっかりしているようであれば問題ありません。
生後8ヶ月の赤ちゃんの生活
【離乳食】
離乳食が順調に進んでいれば、2回食の時期です。硬さの目安は”舌でつぶせる”程度。
生活リズムを整えるためには、毎日同じ時間に離乳食をあげるようにしましょう。
量は生後7ヶ月の頃と同じくらいでいいですが、食べられる食材を少しずつ増やしていきましょう。
【睡眠時間】
1日の生活リズムが安定してくる時期です。
赤ちゃんによって差はありますが、日中の睡眠時間は午前と午後の2回になり、朝起きる時間や夜眠る時間も一定になってきます。
生活リズムを整えるため、朝起きたら着替えをして顔を拭く、夜はお風呂に入って歯を磨くなど、生活習慣も整えていきましょう。
生後8ヶ月の赤ちゃんのお世話ポイント
【後追い】
少しでもママの姿が見えなくなると泣いたり、立ち上がってどこかへ行こうとしただけでも不安になって追いかけてくる後追いが始まります。
ママが少しでも視界から消えてしまうと、ママが消えてしまったかのように感じてしまうからです。
赤ちゃんの後追いが始まるとママは行動が制限されてしまうので大変かもしれませんが、それは赤ちゃんがママが大好きだという証拠。
ママは行動を起こす時、赤ちゃんに「トイレに行ってくるから待っててね」など声をかけ、安心できるようにしてあげましょう。
今は理解ができなくても、1つ1つの積み重ねが、赤ちゃんとママとの信頼関係を築いていきます。
【事故に注意】
はいはいをすることで、赤ちゃんの行動範囲が広がっていきます。
コードを引っ張って電気ポットをひっくり返したり、ママやパパの食事中にテーブルの上のコーヒーカップを取ろうとして熱いコーヒーを浴びたりするなど、やけどの危険も出てきます。
また引き出しに手をかけて手を挟む子もいますし、ブラインドの紐に首を引っ掛けて窒息しそうになる子もいます。
これらの行動は赤ちゃんにとっては遊びの一環。
興味が湧いたものには手を伸ばすので、予めお部屋の危険度をチェックすることが大切です。
今一度、赤ちゃんと同じ目線まで視線を下げお部屋を見て回りましょう。
【両手が使える遊びを取り入れる】
生後8ヶ月頃の赤ちゃんは、両手が自由に使えるようになり、おもちゃを両手で持ち替えたり、パチパチやバイバイなどをする子も出てきます。記憶力が発達するので、いないいないばぁ遊びも大好きです。
赤ちゃんのしぐさが増えることで、遊びの幅も広がっていくので、興味のあるものに共感してあげたり、上手にできた時は褒めてあげるなど、赤ちゃんの発達を一緒に喜んでいきましょう。
また、物が上手につかめるようになると、何でも口に入れたがる子もいます。
おもちゃを選ぶ時も口に入れても大丈夫な素材を使っている、誤飲の心配がない大きさであるか、確認してみてください。
【歯のケア】
歯が生えてきた赤ちゃんは、虫歯にならないようにオーラルケアも始めていきます。赤ちゃん用の歯ブラシがあるので、毎日歯磨きをする習慣を付けていきましょう。
嫌がるようなら、最初はガーゼでふき取るだけでも構いません。赤ちゃんが口の中を触れられることに慣れるようにしていきましょう。
歯の生え始めは歯ぐきがむずがゆくなることがあり、おもちゃをカミカミする姿も見られます。
そんな時は「歯固め」など、噛んでも良いおもちゃを渡してあげると良いでしょう。
【スキンケア】
赤ちゃんの眉毛や髪の生え際、頭皮などにニキビのようなクリーム色した湿疹ができることがあります。
乳児湿疹の1つで、1歳ごろまではよく見られます。
生後8ヶ月頃になると、「新生児ニキビ」や「乳児脂漏性湿疹」など、低月齢時によく見られた湿疹は落ち着いている子が多いですが、油断はいけません。
お風呂で汚れを落とした後は、保湿ケアをしてあげましょう。ニキビのような症状がひどくなってきた、なかなか治らない場合は皮膚科を受診しましょう。