ことだま(言霊)の力
ことだま(言霊)とは、言葉に宿っている不思議な力のことを言います。
古来より日本では、言葉には「発した言葉どおりの結果をもたらす力がある」という考え方がありました。言葉の持つ「音」は、空気を振動させて伝わる波動で、その波動が、脳や魂に様々な影響を与えると言われています。
50音はそれぞれ違う波動をもつため、おのおの特有の意味と力があると考えられています。
このように、名前のもつ「音」にもそれぞれの意味や力があるとされており、生まれた時から何度も呼ばれる名前は、特に、ことだまの力が強く影響すると言われています。
音の五行による意味と性質
名前の「ことだま」にこだわる名づけとは、音で縁起をかつぐ名づけの方法です。ことだまにこだわる名づけをする場合は、まず、中国から伝わった五行という原理にのっとった音の意味を知ることが必要となります。
この五行は、森羅万象(この世の全て)を構成するのは、火・水・金・土・木の5つの気に宿っていると捉え、この5つの気は、それぞれ異なる性質を持っています。
名づけの際には、名前の第1音に注目するようにしましょう。どの音から始まる名前かによって、生まれ持った性格や傾向が異なります。
【木気】
カ行から始まる名前は、『木気』です。木気の人は早熟型で、早くに運が開ける向上心にあふれた社交家です。その反面、器用貧乏になりやすいので注意が必要です。
【火気】
タ行、ナ行、ラ行から始まる名前は、『火気』です。火気の人は頭の回転が早く、知識欲にあふれた華やかな人です。その反面、交友関係が広く浅くなり、感情が表に出やすいので注意が必要です。
【土気】
ア行、ヤ行、ワ行から始まる名前は、『土気』です。土気の人は柔軟な性格で、堅実に努力を重ねるので、最終的には大きな成功を収める人です。その反面、頑固で、新しいことに挑戦をしない傾向があります。
【金気】
サ行から始まる名前は、『金気』です。金気の人はリーダーシップがあり、経済観念も備わっているので、よく動くことで運気を引き寄せ、目上の人からも可愛がられます。その反面、実力以上のことをやろうとするので注意が必要です。
【水気】
ハ行、マ行から始まる名前は、『水気』です。水気の人は柔軟で、小さなことからコツコツ始めて、着実に実りをあげる努力家で、気づくと大きな成功を収めている人です。クールな反面ネガティブ思考になりがちで、困難から逃避する傾向にあるので注意が必要です。
ことだまの相性でみる姓と名の組み合わせ
五行はお互いの組み合わせによって、相生(そうせい)というエネルギー高める相性と相剋(そうこく)というエネルギーを弱める相性があります。この五行の相性で、「姓の第1音」と「名の第1音」の組み合わせの相性もみて名づけます。
例)姓の第1音が木気なら、名の第1音を木気・火気・水気の音にするとエネルギーを高め合える
【エネルギーを高める組み合わせ】
木 → 木・火・水
火 → 木・火・土
土 → 火・土・金
金 → 土・金・水
水 → 木・金・水
【エネルギーを弱める組み合わせ】
木 → 土・金
火 → 金・水
土 → 木・水
金 → 木・火
水 → 火・土