里帰り出産とは?
「里帰り出産」とは、出産前に実家に帰り、産褥期までゆっくりと過ごすことを言います。
初めての妊娠出産は、とても不安。 体の変化に戸惑う女性も多いものです。
そんな時、ママの大先輩である実の母親の存在は、とても心強いものですよね。 産後のママの体は大変疲れていますから、里帰り出産をすることで、ゆっくりと休息をとることもできます。
先輩ママである実母に、赤ちゃんのお世話についてのアドバイスをもらえたらより安心できるでしょう。
そこで今回は、里帰り出産について詳しくご紹介します。 いつから帰省すればいいのか?手続きは何が必要なのか?などまとめましたのでご覧ください。
里帰り出産の帰省のタイミングは?
まずは里帰り出産の帰省のタイミングから見ていきましょう。
【里帰りする時期は?】
決まった時期があるわけではありませんが、帰省が遅くなり、出産予定日間近になってしまうと、様々なリスクが伴います。そのため、妊娠34週頃から遅くても妊娠35週目には帰るようにしましょう。
早い分には問題ありませんが、出産間近になってしまうと、帰省先での病院の健診を受けることができなかったり、移動の最中に急に陣痛が来てしまったりトラブルが起きる可能性もあります。
出産は、いつ何が起きるか分かりませんので、なるべく余裕を持って帰省するようにしましょう。
【いつまで実家にいていいの?】
産後、自宅へ戻るタイミングも特に決まった時期があるわけではありませんが、産後すぐはママの体調が優れないこともあるため、少なくとも産後1ヶ月は実家でお世話になると良いでしょう。
この頃はまだ、赤ちゃんも長い時間外出することが難しいです。 移動の際に、赤ちゃんも体調を崩してしまう恐れがあるため、特に遠方の場合は注意しましょう。
一般的には、出産した病院で1ヶ月健診をすることが基本ですから、産後1ヶ月間はゆっくりと実家で過ごし、母子ともに問題がないと医師に診断されたら自宅に戻るようにするといいですね。 パパともよく話し合って、都合の良い日を決めてください。
里帰り出産の手続きのポイントは?
里帰り出産の場合、帰省先での分娩をする病院を予約するなど様々な手続きが必要となります。
どんな手続きが必要なのか、見ていきましょう。
【①出産する病院を選ぶ】
里帰り出産をすることに決めたら、まずは帰省先の病院を選ぶことから始めます。
病院の中には里帰り出産を受け入れていないところもあるので、事前の確認が大切です。
【②分娩予約をする】
母子手帳を発行してもらったら、病院での分娩予約をします。
帰省先での病院が決まったら早めに済ませておきましょう。 病院によっては、妊娠初期に1度は健診を受けないと予約ができないところもあるようです。
病院を選ぶ際に、分娩予約の条件をしっかりと確認しておくと安心です。
また、普段健診に通っている産婦人科には、里帰り出産することを伝えましょう。 帰省先の病院で、紹介状が必要となるケースがほとんどなので、依頼をするのを忘れないようにしてください。
【③お金に関する手続きの確認】
母子手帳を発行してもらうと、一緒に妊娠健診費用助成という妊娠健診の費用を一部負担してくれる助成券も発行してもらえます。 ですが、里帰り先が県外の場合はこの券を使うことができません。
その場合、健診費用を実費で払い、後から払い戻しをしてくれますが、その際の手続きが必要になります。 払い戻しの詳しい手続きについて各自治体へ問い合わせて確認してみてください。
払い戻しのできる期間は一般的に産後1年くらいです。
後からゆっくり申請しようと考えて、そのまま忘れてしまうと払い戻されないので注意しましょう。
手続きの際の注意点
産後、以下のような赤ちゃんの手続きは、住民票のある場所でしかできない手続きが多いようです。 里帰り出産の場合、忘れてしまわないよう注意しましょう。
【児童手当】
児童手当は、出生日の翌日から15日以内に申請すれば申請した月から支給を受け取ることができます。
申請が遅れてしまうとさかのぼって支給を受け取ることはできませんので注意が必要です。
【健康保険の加入】
赤ちゃんが生まれたら、なるべく早く健康保険に加入しましょう。
加入手続きが遅くなってしまうと助成制度を利用することができず、医療費が全額実費になってしまう可能性があります。
【乳幼児医療費助成制度】
乳幼児が医療機関で受診した医療費のうち、保険診療の自己負担分を助成する制度です。
申請しないとこの制度を受けることができません。 万が一に備え、早めに申請しておきましょう。
申請には、赤ちゃんの健康保険加入の手続きが必要となります。パパが申請することが可能なので、ママが里帰り中でもパパに依頼しましょう。
まとめ
里帰り出産は、ママが安心して出産に臨めるだけでなく、産後のママの体をゆっくり休ませることができるというメリットがあります。 また、赤ちゃんのお世話を実家の両親と一緒にすることができるのも1つの親孝行でもありますね。
ゆっくり休みすぎて産後の手続きを忘れてしまわないよう、事前に必要事項を整理しておきましょう。