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満月の日に出産が増えるって本当?
満月や新月の日は、病院が出産ラッシュになるという話を聞いたことはありませんか?
出産予定日が近づいたプレママが「明日が満月だから陣痛が起きるかもしれないよ」と周りから言われることもありますよね。 満月や新月など月の満ち欠けは、本当に出産と関係があるのでしょうか。
単なる昔からの言い伝えなのか、それとも実際に起こり得ることなのか。 今回は、満月と出産の関係についてご紹介します。
月の満ち欠けと女性の生理周期は同じ
月が新月から満月になり、その後また新月へと戻る月の満ち欠けのサイクルは、およそ28日。 これは、女性の生理周期とほぼ同じサイクルで起きていることが分かっています。
さらに月の周期は、以下のような女性の体のリズムとよく似ていることから、月の満ち欠けが何らかの影響を与えているのではないかと考えられているのです。
【満月から新月へ移行する時期=「卵胞期」】
満月から新月へ移行する期間は、女性の体の周期である「卵胞期」に似ています。 卵胞期とは、生理開始から排卵前までのことを指し、一般的に体の中の不要物が外に排出されやすいため、ダイエットしやすい時期であると言われています。
【新月から満月へ移行する時期=「黄体期」】
新月から満月へ移行する期間は、女性の体の周期である「黄体期」に似ています。 黄体期とは、排卵後から生理開始までのことを指し、一般的に体が栄養分を吸収して太りやすい期間だと言われています。
このような月の満ち欠けと女性の体のリズムを利用して、ダイエットをする方法などもありますが、実際には科学的に証明されているわけではないようです。 参考程度に捉え、あまり気にしすぎないようにしたいですね。
潮の満ち引きと体の水分量も関係がある
人間の体の約60%は、水分でできていると言われていますよね。
実はこれも、私たちが住む地球における陸と海の比率(3:7)によく似ています。 もっと言えば、人間の体内の水分は海水とほぼ同じ成分で構成されており、赤ちゃんを守る羊水もまた、海水と似た成分で構成されています。
満潮干潮など、潮の満ち引きは、月がもたらす引力により起こっています。 そのため、月の引力によって起きる潮の満ち引きと同じように、人間の体も何らかの影響を受けているのではないかと考えられているのです。
満月や大潮の日は出産が増える
これまでご紹介したとおり、月の満ち欠けや潮の満ち引きは、女性の体のリズムと似ているため、科学的根拠はないものの、何かしらの影響を受けているのでは?と考えられています。
一般的に、干潮と満潮の差が大きくなる「大潮」は、満月と新月の頃に起こります。 この時、月や太陽の引力の影響で、陣痛が起こりやすくなると言われるため、満月や新月の日は「出産が増える」と言われているのです。
また同じように、引力の影響を受け、陣痛が強くなることで、お産がスムーズに進むため、満月や新月の出産は「安産になる」と言われています。
実際に満月の日の出産数は多いの?
実際の病院や助産院の出産において、満月や新月に出産が増えるという統計データがはっきり発表されているわけではありません。 そのため、はっきりとした科学的根拠があるわけではないようです。
しかし、このような満月と出産の関係は、あながち嘘とも言い切れないようで、病院によっては満月や新月の日は、出産に対応できるスタッフを増やし、備えているところも少なくないそうです。
もしかしたら、今後、このような研究が進み、科学的に裏付けされる日が来るかもしれませんね。
出産にまつわる噂は参考程度に!
今回のような出産にまつわる噂やジンクスというのは数多く存在します。
「満月の光で赤ちゃんが引き寄せられている」
「焼き肉を食べると陣痛が起きる」
「台風の日は陣痛が起こりやすい」
など、時には信じがたいような話もありますよね。
実際にすべての臨月の妊婦が、これらの噂通りに陣痛が起こって出産をするとは限りません。 そのため、あくまで参考程度に捉え、様々な情報に流されすぎないよう注意しましょう。
月の満ち欠けカレンダーなどを見て、「今日は陣痛が来るはずだ」「満月だからこの日に出産しなきゃ」など、思い込みすぎると逆にそれがプレッシャーになり、ストレスに感じてしまうこともあります。
ストレスは妊娠出産において大敵です。様々な出産におけるジンクスや噂話を楽しみながら、ゆったりとした気持ちで陣痛を待ちましょう。
まとめ
今回ご紹介したように、月の満ち欠けや潮の満ち引きという自然が、人間の体にもたらす影響は様々あると言われています。
本当なのかどうか、その真意は医学的に証明されているわけではないため、定かではありませんが、このようなジンクスや噂話を楽しみながら過ごすというのはママの気持ちをリラックスさせるうえで、良い影響があるかもしれませんね。
臨月を迎えるママは、いつ来るかわからない陣痛に不安定になりやすい時期でもあります。 「わが子は満月の日に生まれてくれるかな?」など、新たな命に思いをはせながら、出産という「奇跡」を大切にしていきましょう。