各地の安産祈願の社寺をご紹介
普段は神社やお寺とは縁遠い生活をしていても、妊娠中は縁起を担いだりご利益を期待して安産祈願のお参りに出かける妊婦さんも多いのではないでしょうか。 妊娠も安定期に入ると、安産祈願に行きたいという方も多いですよね。
今回は安産祈願で有名な各地の社寺を調べてみました。ぜひ参考にしてください。
新川皇大神社(北海道)
「皇大神社」とは、伊勢神宮と縁深い神社の社名で、北海道ではこの新川皇大(しんかわこうたい)神社のみが名乗ることを許されています。 八方除けの十二支像があり、自分や赤ちゃんの干支の像を撫でると安産のご利益があるそうですよ。
〈所在地〉
北海道札幌市北区
〈授与品・縁起物〉
安産お守り
札幌の中心街にも近い神社です。北海道や札幌観光は初めてという方はお参りにもぜひ足を伸ばしてみてください。
水天宮(東京都)
水天宮(すいてんぐう)は、江戸時代に福岡県久留米の水天宮から分霊して以来、安産祈願の神社として多くの参拝者が訪れています。
水天とはその名の通り水の神様で、水難除けや安産、子授けや子育てのご利益があると言われています。
「安産祈願と言えば水天宮」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
そのため、大変多くの参拝者でいつもにぎわっています。
戌の日は特に混み合うので、安産祈願の祈祷を受ける際、妊婦本人以外は昇殿に上がることはできません。
付き添いの家族も一緒に祈祷を受けたい場合は、戌の日以外に参拝するようにしましょう。
〈所在地〉
東京都中央区日本橋
〈授与品・縁起物〉
御子守帯(みすずおび)、赤い福絵馬(戌の日限定)、土鈴など
2016年の大規模改装を終え、新しくなった水天宮。
境内にある「子宝いぬ」を撫でると安産になるという言い伝えもあります。
鶴岡八幡宮(神奈川県)
日本三大八幡宮のひとつとして数えられる鎌倉の鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)。
御祭神の神功皇后が応神天皇をみごもりながらも戦で大活躍し、その後無事に出産したという言い伝えから安産のご利益があると言われています。
〈所在地〉
神奈川県鎌倉市
〈授与品・縁起物〉
安産守、折鶴叶え守
境内の旗上弁財天社殿裏にある「政子石」は源頼朝が妻、政子の安産を祈願した石と言われているように、源氏と縁の深い神社としても知られています。 国の重要文化財に指定されている本殿や若宮も一見の価値ありです。
敷地神社(京都府)
敷地(しきち)神社は京都では古くから安産祈願で有名な神社です。
御祭神の木花開耶姫命(このはなのさくやひめのみこと)が安産だったことから、安産や子授けの神社として参拝されるようになりました。
〈所在地〉
京都府京都市北区
〈授与品・縁起物〉
安産守、腹帯
お守りの中に「藁」が入っていることから、通称「わら神社」「わら天神宮」などとも呼ばれています。
このお守りの藁に「節」があれば男の子、なければ女の子が生まれるという言い伝えもありますよ。どちらが入っているか気になりますね。
中山寺(兵庫県)
日本最初の観音霊場として知られる中山寺(なかやまでら)は、聖徳太子により創建されました。
豊臣秀吉が子宝祈願したことでも知られていますが、明治天皇の生母が中山寺の腹帯を授与されたことから一躍有名になり、近年、日本各地から安産祈願の妊婦で賑わっています。
〈所在地〉
兵庫県宝塚市
〈授与品・縁起物〉
腹帯、安産守
無事出産した際には、お礼参りとして晒を納めます。
その晒には赤ちゃんの干支と性別が記され、次に安産祈祷にきた妊婦さんに授与されます。
安産のバトンを引き継ぐという意味があるのですね。
いただいた腹帯に書いてある性別とは逆の赤ちゃんが生まれるという言い伝えがありますので、どちらが書いてあるのか楽しみですね。
宇美八幡宮(福岡県)
福岡県の宇美(うみ)八幡宮は八幡神降誕の聖地と伝えられており、安産や子育て祈願として多くの参拝者が訪れています。
神功皇后が応神天皇の出産時に滞在したと古事記に記されているほどその歴史は古く由緒あるお寺です。
境内には、県民族資料重要文化財に指定された「子安の木」「産湯の水」など、いかにもご利益のありそうなスポットもあります。 奉納されている「子安の石」を持ち帰り、無事出産後には別の石に赤ちゃんの名前を書いて一緒に奉納します。
〈所在地〉
福岡県糟屋郡
〈授与・縁起物〉
御朱印入り腹帯、安産祈願絵馬、子安の石
九州地方で満一歳の誕生日に行われる「餅踏み神事」。
健やかな成長を願い、赤ちゃんに一升餅を踏ませるものですが、宇美八幡宮で執り行っていただくこともできます(要予約)。
まとめ
有名社寺であること、家から近いこと、旅行を兼ねて、などいろいろな理由で安産祈願の社寺を選ぶことがあると思います。
安産祈願だけではなく、無事出産のお礼参りやお宮参り、七五三など、子どもに関する神事は続きます。
今後も同じ社寺に参拝したいという場合は、参拝のしやすさで決めるのも良いですね。
また、妊婦さんの体調は急に変わることがあるもの。 その影響か、祈祷の予約は受け付けていないところも多いようです。
各社寺のホームページで最新情報を確認するようにしましょう。