高齢出産の現状

高齢出産の現状

晩婚化が進み、それに伴い第1子出産年齢も上がってきて、出生率は年々下がってきています。

 

厚生労働省の合計特殊出生率によれば、平成28年の出生数97万6978人で出生率は7.8%、そして平成29年(2017年)の出生数は94万6060人で、出生率は7.6%でした。比較すると出生数は-3万918人、出生率は-0.2ポイントで低下しています。

 

全体数や34歳以下の出生率は下がってきているのに比べ、実は35歳以上の出生率は上昇傾向にあります。特に40歳から44歳の合計特殊出生率の上昇は、+0.0010と顕著になっています。

 

平成29年(2017年)の40~44歳の出生数は、5万2101人(内第1子が1万9455人)前年比-1373人と減少です。ところが、45~49歳の出生数は1450人(内第1子が683人)で、前年比+100人と増加しています。

 

また、50歳以上の出生数になると62人(内第1子が39人)で、前年比+11人という結果です。ママの年齢が44歳以下だと前年より減っていますが、45歳以上になると、若干ですが増えています。

 

これらのデータを見れば、高齢出産の現状が見えてきます。ママの年齢が40歳以上の出生、つまり高齢出産の出生数は5万3610人であり、その内第1子は2万177人です。第1子の割合は 約37.64%にもなり、高齢出産で初産のママが4割近くもいるのです。

 

なぜ高齢出産になるのか

平成25年版厚生労働白書〜若者の子どもに関する意識調査〜では、「将来子どもを何人欲しいですか」という問いに対して「2人以上持つのが理想」という若者が多いことが分かりました。子どものいる人生は、喜びや希望をもたらし、日々の生活を豊かにしてくれると思っている夫婦は全体の6割もいます。

 

では、なぜ子どもを持たない若者が増えているのでしょうか。

 

同調査によると、子どもを持たない人の6割が「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」という経済的理由を挙げています。中でも30歳未満の若い世代では、この経済的理由が8割以上を占めているのです。
これは高齢出産増加の大きな要因の1つとなっています。

 

近年晩婚化が進む傾向にある上、女性の社会進出により、結婚しても仕事への支障に配慮して意図的に妊娠・出産を遅らせようと考える人もいます。経済的に安定したり、仕事が一段落ついたころに子どもを産もうと思ったら、結果的に高齢出産になってしまったという夫婦が多いのです。

 

このような社会現象が出生率を下げ、高齢出産の増加を促していると言えるでしょう。

 

超高齢出産とは

超高齢出産とは、50代以上の排卵が終わった閉経後の女性の妊娠・出産を指します。50歳以上の自然妊娠は、例外的な少数しかありません。

 

しかし、医学の発達で精子や卵子の凍結ができるようになったことや、ホルモン注射をし続けることで、50歳以上の女性でも妊娠・出産が可能になりました。特に海外では、このような先進技術を使って懐妊するケースがわずかながら出てきています。

 

平成29年(2017年)の日本では、50歳以上の出生が62人ありました。その内、第1子出生が39人いました。前年の平成28年と比べて11人も増えています。子どもが欲しいと切望している40歳以上の女性には、希望になるデータでしょう。

 

この記事を書いたライター

赤ちゃん成長ナビ
赤ちゃん成長ナビ

育児のポイントと成長度合いがわかるポータルメディア「赤ちゃん成長ナビ」。
生後まもなくから1歳になるまでの赤ちゃんの月齢別成長度合いや育児のポイントについて紹介しています。

生まれたばかりの赤ちゃんがいる新米ママはもちろん、もうすぐで赤ちゃんが生まれてくるプレママや将来的に赤ちゃんが欲しいと考えている方に、妊娠・出産・子育てに関する情報をお届けすることで、安心して赤ちゃんと向き合えるお手伝いをしたいと考えています。

赤ちゃん成長ナビとは?

赤ちゃん成長ナビの活用方法

赤ちゃん成長ナビの活用方法

赤ちゃん成長ナビでは、生後まもなくから1歳になるまでの赤ちゃんの月齢別成長度合いや育児のポイントについて紹介しています。
生まれたばかりの赤ちゃんがいる新米ママはもちろん、もうすぐで赤ちゃんが生まれてくるプレママや将来的に赤ちゃんが欲しいと考えている方に、妊娠・出産・子育てに関する情報をお届けすることで、安心して赤ちゃんと向き合えるお手伝いをしたいと考えています。

[適用テンプレートファイル名]single.php