乳幼児がチャイルドシートを嫌がる理由
乳幼児期のチャイルドシートの着用は、法律でも義務づけられています。
それでなくても、子どもの安全のためにはきちんとチャイルドシートに乗せたいですよね。
しかし、中にはチャイルドシートを嫌がってしまう子どももいます。 嫌がるだけならまだしも、体をのけぞって抵抗したり、やっと乗せたと思ったらこの世の終わりかという程に泣き叫ぶ…。
運転中ずっと泣き続け、声が枯れ泣き疲れて眠ったり。可哀そうになるくらいです。
乳幼児期にそこまでチャイルドシートを嫌がる理由はなんなのでしょうか?
思い当たる原因はないか探ってみましょう。
【固定されるのが苦手】
チャイルドシートは子どもをがっちり固定するので、長時間身動きがとれません。 嫌いになるのも無理はないですね。
【大人と離れるのが不安】
運転中、大人は子供を抱っこしてあげることができません。
チャイルドシートに乗った瞬間に、不安感が襲ってくるのかもしれませんね。 乳児期は後ろ向きで固定するため、運転している大人の様子が全く分からず、さらに不安を感じてしまいます。
【チャイルドシートが不快】
チャイルドシートの背中部分は、子どもの汗で蒸れることも。
不快に感じて嫌がっているのかもしれません。 シートが体にあっておらずにベルトが食い込んだり、硬い・柔らかいなど不快に思う部分もあるのかもしれません。
【車が苦手】
大人でも車が揺れると酔ったりします。もしかしたら、車の揺れが苦手なのかもしれませんね。 また、車のニオイで気分が悪くなるということもあります。
解決法①:便利グッズを使う
子どもがチャイルドシートを嫌がる原因に心あたりはありましたか? 少しでも子どもが快適に過ごせるよう、便利グッズを使ってチャイルドシート嫌いの解消を試みましょう。
【車で遊べるおもちゃ】
寂しい、つまらない、窮屈な気持ちを少しでも和らげるよう、車で遊べるおもちゃを用意してあげましょう。 上から吊り下げたり、チャイルドシートに固定して手元で遊べるタイプもあります。
後ろ向きで乗せている赤ちゃんは、鏡を使って顔が見えるようなものを付けてあげると安心です。
【快適に過ごせるグッズ】
汗をかく子どもには、チャイルドシートに使える保冷剤や冷却パットがおすすめ。
窓が眩しいようならサンシェードの用意をしてあげるといいですね。 逆に車内が寒いなら、ブランケットの用意を。
タオルをかけたり持たせてあげると、安心する子どももいます。
解決法②:車やチャイルドシートを確認
車やチャイルドシートに原因がある場合です。取り除けるものはないか確認してみてください。
【チャイルドシートの確認】
チャイルドシートがしっかり固定されてグラつかないか、ベルトは窮屈すぎないか、もしくはゆるくないか確認してみましょう。
成長に合わせてチャイルドシートの部品を変えていくタイプのものもあります。
子どもに合っているか、今一度確認しておきましょう。
【ニオイを確認】
車やチャイルドシートは、新品だと特に特有のニオイがすることがありますよね。
使わないとなかなか落ちませんが、シートを天日干ししたり無臭の消臭剤を使ってみましょう。
車に芳香剤を使っていた場合は、撤去して換気をしてみましょう。
解決法③:気を紛らわせる
泣いている子どもの気を紛らわせ、少しずつでもチャイルドシートに座ることに慣れてもらいましょう。
【CDやDVDを活用】
子どもの気を紛らわすために、子ども用のDVDやCDをかけてあげると、運転中も楽しく過ごすことができます。
子どもが大好きなキャラクターの声が聞こえてくると、泣いていた気持ちもそちらに逸れたりしますよね。活用してみてください。
【窓を少し開ける】
顔に冷たい風が触れると気持ち良く、泣いている気分が紛れるかもしれません。
揺れが苦手で気分が悪くなる子どもは、外の空気を少し吸うだけでも気持ちが楽になったりします。
【話しかけたり歌ったりする】
窓から見える景色について話しかけたり、ママが楽しそうに歌っていると、子どもの気持ちも落ち着いてくることも。 運転に注意しながら行ってみてください。
【お菓子やお茶で気を引く】
お子さんが好きなお菓子を用意しておき、あまりに泣くようなら後ろに乗っている人が与えるのも方法です。
ただし、ボロボロこぼしたり車の揺れで食べにくいということも考えられますし、ダラダラ食べるのは虫歯の原因にもなりかねません。
適度にお茶を飲ませるようにしたり、どうしても泣き止まない時の手段として お菓子を活用してみましょう。
それでもチャイルドシートを嫌がったら
様々な方法を紹介しましたが、チャイルドシートが嫌いな乳幼児期は、何をやっても泣くこともあります。
つい抱っこをしてあげたくなりますが、そこはぐっと我慢。
抱っこをしてもらえると分かるとさらに泣いてしまうし、子どもの安全のためにもチャイルドシートに乗っていてもらいたいからです。
成長と共に、自分で外の景色を楽しめるようになったり、大人との会話を楽しめるようになったり。
泣かなくなる日は必ず来ます。 焦らず、色んな方法を試してみてくださいね。